翌日は韓国と北朝鮮の境界線で、簡単には近づけない「禁断の区域」だった非武装地帯へ。昨年4月よりそこを観光できる「平和列車DMZトレイン」が開通しました。

ソウル駅はどこかの空港の様にとっても綺麗です。券売機はハングルと英語の二か国語の表示案内でした。改札が特にありませんので誰でも出入りができ、中で売っている駅弁を買うことも可能です。改札がない駅初めて見た気がします。
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DMZはローカル線の車体にかわいくラッピングした3両編成の列車です。
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3両編成のDMZは、色とりどりのデザインの中にそれぞれ異なるメッセージが込められており、1号車「平和室」は、「鉄馬は走りたい」というメッセージを象徴するさびついた蒸気機関車がモチーフで、2号車「和合室」は、手をつないだ赤と青の人のキャラクターが描かれており、3号車「愛の部屋」は、東洋・西洋の子どもと大人たちが手をつなぐのがテーマだそうです。それぞれの座席には平和のシンボルである風車が描かれ、天井には休戦ラインの向こうで自由に舞う風船が描かれている。壁の所々には戦争や列車、DMZの生態といった様々なテーマのDMZの写真が貼られています。

ソウル駅から都羅山駅まで1時間20分。
途中、臨津江駅に到着すると、乗客全員が降りてパスポートチェック及び入国カードの様な用紙を2枚記入し、ネックストラップを受け取り再び列車に乗車します。
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都羅山駅に到着してからバスに乗り第三トンネルへ
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DMZ展示館や映像館で日本語の説明を聞くことが出来ます。
その後荷物をロッカーに入れ第3トンネルへ徒歩コースで回ります。
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地下73mに掘られたトンネルまで傾斜の道を358m降り、そこから高さ2m幅2mのアーチ型のトンネルを265m歩くと最初の遮断壁にたどり着きます。そこまでが軍事境界線で徒歩で行けます。遮断壁を見通すと向こう側にも遮断壁が見えますが、まだまだ韓国です。行きは傾斜を降りるだけなので良いのですが、帰りはそれを上って戻らなければならないので、体力に自信のない方はトロッコ型のシャトルエレベーター(有料)を利用した方が良いです。

その後、都羅山展望台へ。
DMZの韓国側の境界線である南方限界線上に立てられた最北端の展望台です。
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この日は天気は良かったのですが、かなり霞んでいて北朝鮮側は良く見えませんでした。日本語の流暢な憲兵さんがにこやかに説明してくれました。

韓国最北端の駅にあたる都羅山駅。ソウル駅から56km、北朝鮮の首都・平壌(ピョンヤン)駅まで205kmの位置にあります。

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将来南北の鉄道が連結した際には、都羅山駅が北朝鮮に向かう始発駅となります。

聞くところによると(私はまだ行ったことがないので)板門店のツアーはとてもピリピリした緊張感があるようですが、こちらは特にそのよう緊張感はなく監視されているのでしょうが、憲兵さん達もとっても和やかな雰囲気でした。

なかなか行けなかった場所なので、今回は貴重な経験が出来有意義でした。
次回は板門店も行ってみたいです。